八神 零
それから、数日。
運の悪い事に、機嫌が悪い是っ不調の俺とエイトが路地裏で再会してしまった――――……
それが、俺とエイトの過去。
やけに俺につっかかって来たのはアイツの照れから。
嬉しかったんだろうな、俺に会えて。
でも、あの時の俺は…それが煩わしかった。
演技を忘れるほどに。
60階はあるだろうマンションの前。
パスワードを入力し、中に入る。
エレベーターで最上階に行き、エイトの部屋をノックする。