シャッターチャンス


妙に温かくて、幸せな気がして、無性に守りたくなった。

一人ぼっちで終わると思っていた、くだらない高校生活。
きっと三年間の内に笑い方さえ忘れると思っていた。
なのに『友達』がこんなにも温かいなんて、知らなかった。
泣かせない努力なら、守るって頑張る事くらい、くだらない自分にもできるはずだ。

「こっちからしてやるよ!」
「やぁだー!!」

くすぐったいような、ほんの少し焦れるような、不思議な感覚がゆっくり輪を成したような気がした。


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