シャッターチャンス


一日の授業が終わると、頭の中はすでにパンクしそうになっていた。

(やばいな…。授業すぐついて行けなくなりそう)

中学とははるかにレベルの違う授業内容に、すでに不安になっていた。
少し憂欝になりながら、帰り支度をしていると真知子と舞に声を掛けられる。

「ゆめ、また明日ねー」
「ばいばーい」

二人は今日から部活見学に行くらしい。
夏希も中学に引き続きバレー部に入ると言っていたので、今日から一緒には帰れない。
私は特に興味のある部活もないので、帰宅部のままでいるつもりだった。

帰り支度が整うと、一人学校を後にした。


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