生徒会室まで来なさい。


どうしようどうしよう。

とにかく、こうして舞台の上に立ってしまった以上、何か言わなくちゃいけない。

もう私が壇上に立ってからしばらく経つ。

この私の発言の為に全校生徒が集められてるんだから、何か言わなきゃ。



そうだ、できるだけアホらしい発言をして、信用をなくそう。

そうして不信任になって、生徒会から逃れよう!


私はそう決心して、深呼吸をして口を開いた。



「え、えーとみなさ」


キイイイィィィィンン……



私が話し始めた瞬間、マイクが盛大にハウリングした。

私の目の前で整列する数百人の生徒がいっせいに目をつぶり、は耳を抑える者も現れる。



ああっ、みなさん、ごめんなさい。


そして私、早くここから逃れたいです。


< 16 / 48 >

この作品をシェア

pagetop