生徒会室まで来なさい。


そう言い切ると、今度は「まじかよ!」「うける!」というような笑い声まで聞こえてきた。
よし、もうこれで私に信任投票する人は居ないだろう!


「みなさん、わざわざ体育館まで集まってもらってすみませんでした!
以上で演説を終わります!!」


私は全校生徒に対し深々とお辞儀をする。
もしかしたら、ブーイングをされるかもしれない。
でも、本当に本当に、悪いのは私じゃないんだから!!



「いいぞー!!さーなえーーー!!」



お辞儀をした私の耳に、聞きなれた友人の声が飛び込んできた。

私は自分のつま先を見ながら、何か聞き間違いをしたのかと疑う。

だが、顔をゆっくりを上げてみると、整列した全校生徒の中で、手をぶんぶんと振っている生徒が居た。


亜紀だった。

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