生徒会室まで来なさい。
◎生徒会のお仕事
二年五組の教室のドアを開けると、わぁっと歓声があがった。
「いよっ!副会長!」
「当選おめでとー!!」
言いながら、みんな愉快そうに笑っている。
「まじ…勘弁して…」
私がそう言って席に座ると、亜紀が話しかけてきた。
「亜紀おめでとー!」
「めでたくないよ…なんで当選してるの私…」
「そんなのあたり前じゃん!あんだけ盛り上がったらみんな投票するっしょ!」
「じゃあ盛り上げた亜紀のせいだ!許さない!」
「まーまー落ち着けって!」
亜紀はいいながら、私の肩をぽんぽんと叩いてくる。
「や、でもなかなか熱い演説だったよ!
なんていうか革命的でさ!
あれは私が叫ばなくてもみんな投票してたね!当選確実だった!」
「うう…みんなが投票しないようにああ言ったのに…なんでこんなことに…」
私は大きくため息を付き、文字通り頭を抱える。
なんで、なんで私、当選してるの…。