生徒会室まで来なさい。
ようやくのところで、亜紀は私を解放してくれた。
「でもマジで沙奈江さぁ、部活やってないし勉強してないしなんだったら、生徒会やってみれば?
推薦狙えるかもよ?」
亜紀は本当に私の友達かってくらい成績優秀で、それでもやっぱり私の友達だけあって、私の将来を親身に案じてくれる。
でも、私自身は私の進路に興味がない。
というより、将来の夢もないし、大学で勉強したいことも特にない。
「えー…あたしほんとに面倒だからやだって…」
「面倒面倒って言ってたら、人生で何もできないよー?」
「ていうか、瀧澤と一緒にやるってのも無理だし」
「瀧澤だってイイ奴だよ?はい、とにかく行動あるのみ!」
「ちょっと、痛いよ!待ってマジ無理だって!」
私は亜紀に腕を強引に引っ張られて、選挙管理委員のところへと拉致された。