君の目線の先に
花火を、しよう
その日は、いきなりやってきた。
「凛花!
今日、みんなで花火しない?」
私の部屋に来て、勉強していた幼なじみの拓海が突然言い出した。
「…へ?」
今は期末テストのやり直しの最中。
私たちは高校三年生。
2人とも大学に行くため、日々勉強に励んでますっ!
今日も私が分からない所があったから、私より頭のいい拓海に教わってたわけで。
「…なんでまた花火?」
いきなり言われた私は戸惑いながらも返事をする。
< 1 / 17 >