君の目線の先に
そして、線香花火みたいに想いを断ち切れるかは分からないけど。
その時が来たら、すぐに忘れられるんじゃないのかな。
…燃え尽きて残った残骸を持ちながら考えていると、
「これで最後ね。」
と拓海に渡された。
そうやって、優しいし気が利くし。
顔はかっこいいし、背は高いし。
知ってる?拓海。
拓海がいるから、同じ大学を志望したんだよ。
知ってる?拓海。
拓海がいるから、今の私はいるんだよ。
拓海に支えられて、今まで生きてきたけど。
私も、独り立ちしなきゃいけないみたい。
ごめんね、今までたくさん困らせて、迷惑かけて。