君の目線の先に


そして、線香花火みたいに想いを断ち切れるかは分からないけど。


その時が来たら、すぐに忘れられるんじゃないのかな。




…燃え尽きて残った残骸を持ちながら考えていると、


「これで最後ね。」


と拓海に渡された。







そうやって、優しいし気が利くし。



顔はかっこいいし、背は高いし。



知ってる?拓海。








拓海がいるから、同じ大学を志望したんだよ。








知ってる?拓海。











拓海がいるから、今の私はいるんだよ。









拓海に支えられて、今まで生きてきたけど。









私も、独り立ちしなきゃいけないみたい。








ごめんね、今までたくさん困らせて、迷惑かけて。





< 14 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop