君の目線の先に
月灯り、を頼りに
―――…
夜、7時。
街灯と、家の明かりしかない暗闇の中で、騒いでる6人の高校生の声が灯りのように街の雰囲気を和ませていた。
「よーし、じゃ、土手まで行くか。」
拓海の声で、私達は歩き出す。
花火は、ここから10分かかる川の近くの公園で行おう、ということになった。
なぜ土手まで行くかというと、、、
「今日って、七夕なの知ってた?」
と、私が言い出したから。
「「じゃ、見に行こうよ!」」
と~まぁ夢見る女子3人が乗り気だったので。
拓海も嫌そうじゃなかったし。
そういうことで、まずは土手で寝転がりながら星を見ることになり、向かってる最中という訳。