永遠に君を
まあ、本人には言わないけどね。
それからは嫌々喋って時間を潰した。
気付けばお昼前。
式も終わっている頃だろう。
「帰るか」
「そうだね」
そう言って私と羚は教室に向かう。
「羚は何組?」
「C組」
C組 … か。
私はA組だから安全だ。
隣のクラスじゃないだけマシだよね。
「お前はAだろ?」
何でこいつは知ってるんだろうか。
未だに不思議だと思ってしまう。
昔から私の事を知り尽くしたかのように
接してくるし、離れようとしない。
「うん」
どんなに返事が短くても羚は
話題を作ってくれる。