永遠に君を
「空から、たくさんのマーブルチョコが
降ってくるかもしれないじゃん? だから空を見つめてるの」
「マーブルチョコ?え、空から?」
宮杉は目を真ん丸にして私を見る。
何言ってんのお前。
そんな目をしていた。
いや、私は事実を述べただけなんだけど。
「うん、空から」
「 … ぷっ」
どうして私が宮杉に笑われないとダメなの?
少しくらい夢を持っても良いじゃない。
本気で降ってくる、とは思っちゃいない。
星が見えない空も、綺麗じゃない青空も嫌い。
私は、私だけが知ってる空が好きなんだ。
曖昧な空じゃなくて、綺麗な空が好き。