永遠に君を


「凪って呼ぶ。」

… 見ず知らずの男子に、しかもいきなり名前で

呼ばれるなんて嫌だ。

「嫌よ」

「ふーん?じゃあ、君の過去、俺がバラすよ?」

… なぜ、この人が私の過去を知ってるの?

いや、まず、知ってる知らないの問題じゃないよね。

それよりもバラされると困る。

「 … 勝手にすれば?」

もういい、この人の好きにさせよう。

どう呼ばれようと私には関係ない。

「どーも。」

彼がそう言ったと同時ぐらいに私は教室から出た。

気分が悪い。
入学式はサボろう。

私のなかでの 宮杉 の第一印象は

最低な奴

に、なった。

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