初恋が実るとき・前編~あの夏を忘れない~
ここは二人だけの秘密基地っぽい
二人で過ごす
秘密の時間がここには流れている


小高い丘に月明かりが届く


まるで時間が止まってるみたいだ



「今日は流れ星見れるかな?」
「ちょっと曇ってきたからね・・・・
雨、降らなきゃいいけど」

星は見えるけど
頭上には黒い雲が広がり始めていた




そして
遠くで雷鳴か聞こえる




ポツッと一滴
雨を感じた




「あ、雨・・・」
あたしは手のひらを空に向けた



「こりゃ来るぞ、急いで!」
まもるさんが立ち上がる


え?
何なに??


まもるさんが急いで荷物を片づけ始める



あたしも慌てて立ち上がり
まもるさんを手伝う



すると
ザーーーー!
いきなり大粒の雨が降ってきた



「きゃぁ!何これ!!」



いきなりの土砂降り!!




「山の天気は変わりやすいから
とりあえず雨宿りしよ」



そういってあたしの手を引いた





こんなに土砂降りなのに
繋がれた手は晴天だ・・・・



なんて
浮かれてるから神様のやきもちかな(笑)



 
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