second story
「好きな教科…んー、美術かな?よし、完成」

プロフィールを書き終え、あたしは両手を上げ伸びをする。

一部、体重・スリーサイズとか、ふざけてるとしか思えないのもあったけど…

「カナ、マイちゃんから電話よ」

「ふぇ?家電って珍し…

あー、携帯充電切れてる!はーい、今行くー」


「もしもし、カナ今時間大丈夫?」

「うん。どしたの?」

「実は相談があってね、話聞いてくれる?」

「いいよぉ、あたしでよかったら」

「ありがとう、あ…ごめんキャッチ入ったからまた後でかけ直すね」

「はーい、またね」

マイからあたしに相談って珍しいな。

たいていは2人ともサヤカに最初に話すのに…


結局この日、マイから話は聞けなかった。

充電し直した携帯に、ただ一言<やっぱりいいや、ごめんね>とメールが来ただけ。

マイ、何かあったのかな…
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