second story
「…マイ、もしかしてずっと見てた?」

「うん…どうしても見届けなきゃいけない理由があったから」

「理由、って?」

「私ね、木下くんとは幼なじみなんだ。いつの間にかあんまり話さなくなっちゃったけど」

「そうなんだ…」

「それでこの前ね、相談されたの。カナの事好きだから力貸してほしいって。

私、すごい悩んだよ…カナとナオキさんの事ずっと見てきたし。

でも、幼なじみだから断りきれなかった。木下くんにナオキさんの事とか話しちゃったんだ…ごめんね、カナ」

「ううん、あたしがマイの立場だったとしても、きっと同じだったと思う。気にしないで」

「ありがとう…」

「一緒に帰ろ。サヤカもマイの事探してるよ」

「うん…これからも友達でいてくれる?」

「無理だねー、マイはあたしの大事な親友!友達なんてレベル、とっくの昔に通り越してるよーだ」

「カナ…」

最後の学園祭―波乱万丈だったけど、あたしは自分にとって大切な存在が何なのか知る事が出来た。

いつもあたしとマイの面倒を見てくれるサヤカ

あたしとサヤカに振り回されっぱなしのマイ

そして、もう1人…
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