second story
「あ…こんにちは」
「こんにちは。身体の具合はどう?」
「まだ少し腕が痛いけど
大丈夫ですよ」
「そっか、早く治るといいな」
「あの…ごめんなさい。
サヤカやマイから何度も
お話は聞いたんですけど
まだ貴方の事、何も思い出せなくて…」
「気にしなくていいよ。
いきなり俺、彼氏です
なんて言われても困るよな?
親戚のお兄さんみたいな感じで
接してくれればいいから」
「はい…分かりました」
まだ少し困った顔をして
こっちを見つめるカナの頭を
俺は優しく撫でてみた
「無理に思い出そうと
しなくていいからね。
まずは身体のケガから
治していこっか」
「あ、何か懐かしい感じがする…
いつもこんな風に撫でてくれました?」
「いつも、ではないかな。
気が向いた時だけ」
「少しでも早く思い出せたらいいな…
何かあたし、いっぱい大事な事を忘れてる気がする」
そう言ってカナは
俺の手を優しく握ってくれた。
病室の窓から差し込む夕陽に照らされた彼女は
いつもより何倍も綺麗で
もし、このまま記憶が戻らなくても
今のカナと一緒にいたい
そんな風に感じていた
「こんにちは。身体の具合はどう?」
「まだ少し腕が痛いけど
大丈夫ですよ」
「そっか、早く治るといいな」
「あの…ごめんなさい。
サヤカやマイから何度も
お話は聞いたんですけど
まだ貴方の事、何も思い出せなくて…」
「気にしなくていいよ。
いきなり俺、彼氏です
なんて言われても困るよな?
親戚のお兄さんみたいな感じで
接してくれればいいから」
「はい…分かりました」
まだ少し困った顔をして
こっちを見つめるカナの頭を
俺は優しく撫でてみた
「無理に思い出そうと
しなくていいからね。
まずは身体のケガから
治していこっか」
「あ、何か懐かしい感じがする…
いつもこんな風に撫でてくれました?」
「いつも、ではないかな。
気が向いた時だけ」
「少しでも早く思い出せたらいいな…
何かあたし、いっぱい大事な事を忘れてる気がする」
そう言ってカナは
俺の手を優しく握ってくれた。
病室の窓から差し込む夕陽に照らされた彼女は
いつもより何倍も綺麗で
もし、このまま記憶が戻らなくても
今のカナと一緒にいたい
そんな風に感じていた