ヤンキー君とまさかまさかの同居!!?
気づけば周りは前に空き教室で見たことのある子ばかり。

ゴッ。

顔の横で大きな音がする。

片平さんはがわたしの顔の横の壁を殴った音だ。

びくっと体をゆらすと片平さんははチッと舌打ちをした。


「ビクビクうぜーんだよ!!」

今度はわたしの足の間の壁を蹴る。


いつ、自分の体に当てられるかと思うとすごく怖い。

「どうして竜我はあんたをえらんだのかねー。わたしにはわからないや」

鈍器で頭を殴られたような感覚が走った。

そんなの、わたしが知りたいよ・・・。

そう言いながらわたしのお腹を殴る片平さん。


「いっ・・・!」

痛い。痛い。助けて。竜我。


その場にうずくまるわたし。

でも片平さんはそんなの許さないように、わたしの髪を引っ張る。


「痛い!やめてよ!髪はやめて!」


髪は竜我が最初に褒めてくれたの。

だから、髪はやめて。


「そんなこと言われたらさー・・・」


そう言ってジャケットのポケットからはさみを取りだす片平さん。

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