ヤンキー君とまさかまさかの同居!!?
片平さんの頭の右上の壁がへこんでいる。

それをやったのは竜我だとすぐに分かった。


「次はあてるからな」


そう片平さんに言って竜我はわたしのところに来た。


片平さんは震えて座り込んでいる。

「大丈夫か?」

さっきとは打って変わって優しい声で言う竜我。

「うん、大丈夫だよ」

わたしがそう言うと竜我は呆れたような顔をした。

「お前の大丈夫は信用しない」

そう言って竜我はわたしを抱きかかえた。


今は、今日だけは甘えておこうかな。


わたしはお姫様だっこをしてくれている竜我の首にだきついた。


「ありがとう、竜我。大好き」

わたしがあふれてくる涙を我慢しながら言うと竜我は何も言わずにわたしを保健室へとはこんでくれた。
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