ヤンキー君とまさかまさかの同居!!?
「竜我~」

半泣きで近づいてくる春。

厄介そうだから、とりあえず無視。

「なんで無視するんだよっ!!?」

「めんどくさそうだから」

「ひでー!聞いてくれよー竜我」


どうせ浅見のことだろ。

内心、どうでもいいと思いながら聞こうとすると俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。


ひよりが俺の前に立つ。息を切らしている。

走ってきたのか?

「竜我っ。あっ、浜岡君・・・ごめんね、また後で来るね」


春を見つけて焦って帰ろうするひより。


「いや。春は後でででいいから。」

そう言いながら春を見ると少ししょぼんとしながらどこかへ行ってくれた。


「いいの?なんか申し訳ないな・・・」

「いいんだよ」


春より、ひよりの方が重要だ。

「どうした?」

俺が聞くとひよりは少しだけ頬を赤らめた。


「あの、ちょっとかがんでもらってもいいかな?」

首をかしげながら言うひより。


なんでだ?

とりあえず言われた通りにする。


俺がひよりの顔の高さにかがむとひよりは俺の肩に手を置いてきた。

なにが起きるんだ。

俺がかがんでもひよりは少し背伸びをしている。

どんだけ小さいんだよ。
< 131 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop