ヤンキー君とまさかまさかの同居!!?
おまけ

遥and春

「うざい」

幾度となくはいてきたこの言葉。

しかもいつもこいつに。


「そんなこと言わないでさー。遊ぼうよ俺とさ」

ニコッと微笑むこいつ。浜岡春。


わたしはこの男が嫌いだ。


いつもべたべた。うっとうしい。

誰があんたなんかと遊ぶか。


あんたと遊ぶんならうちで飼ってるマロ（豆柴（犬））と遊んだほうがいいわ。


「わたしじゃなくてもあんたならほかの女の子いるでしょ？」


わたしがため息をつきながら言うと浜岡はわたしの目を見ていった。


「いないよ。遥ちゃんしか。この子だって思ったのは遥ちゃんだけだよ」


真剣な目。

こいつはたまにこの目をする。

わたしはこいつこの目が嫌い。


「かわいいしねー。遥ちゃん」

真剣な目をしたかと思えばまた元の顔に戻る。


なんだこいつ。

ふと横に目をやると二人の世界に入っている鬼瀬とひよりがいた。


いいなぁ。幸せそう。


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