ヤンキー君とまさかまさかの同居!!?
段ボールを抱えながら階段を慎重に上る。


どうか、落ちませんように・・・。


階段を上りきったわたしは安心しきっていたのだ。

もう一段あるなんて気付かなかったんだ。


ガタッ!

「きゃっ!」


やばい!落ちる!

でも、予想していた衝撃とは違う感触だった。


あれ。

「セーフ。大丈夫?遥ちゃん」


わたしの耳の横から声がした。

そいつはわたしを支えて階段に立っていた。


「浜岡?」

「うん。大丈夫?」

ドキッ

なにがドキッだ!


そいつはわたしを階段の上に立たせてくれた。

「あ、ありがとう」

下を向いて言うとそいつはわたしの頭に手をおいた。

「どういたしまして。こんなところでなにしてるの?」


わたしの持っているものをみてそう言うこいつ。

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