ヤンキー君とまさかまさかの同居!!?
そして少し眉間にしわをよせた。


「それ、一人で持ってきたの?」

「え?うん」


どうして?普通じゃないの?

まぁ、かなり重いけどね。


「どうして俺に言わないの?」


真剣な目をして言うこいつ。

「なんであんたに言うの?」

そう言うとこいつは急に黙り込んだ。


なんだこいつ。

変な奴。

そんなことより早く運んじゃお。

「じゃあね。ありがとう」

そう言って荷物を持った瞬間、わたしは腕を掴まれた。


「なに?」

「もしかしてそれ一人で運ぶつもり?」

「当り前でしょ。誰が手伝ってくれるのよ」


イライラして言うとこいつはわたしの持っていた段ボールを軽々と持ち上げた。

「俺がいるでしょ。ほら、どこまで運ぶの?」

いいのかな?

でもそれ結構重いし。

「いいよ。それ重いし。」

「だから俺が持つんじゃん」

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