ヤンキー君とまさかまさかの同居!!?
へらへらと笑って言うこいつに不覚にも胸が高鳴った。

「で、どこまで?」

「数学準備室・・・」


そう言うとこいつは「ねぇ」と言った。

「数学準備室ってどこにあるか知ってる?」

え?数学準備室は・・・

「2階?」

「4階だよ」


苦笑いで言うこいつ。

え?4階?


あのハゲじじい!!

こんな重い荷物を4階まで運ばすなんて!!


「俺がきてよかったねー」

笑いながら言うこいつに少しだけ感謝した。

だって本当に助かったから。

わたし腕ちぎれちゃってたよ。


「重くないの?」

わたしがそう聞くとこいつは笑った。

「重くないよ。てか、軽くないこれ?」


うん、確かにさっき軽々と持ってたけどね。

でも、どうしてこいつはここにいたんだろう?

ここは旧校舎だからあんまり人は来ないはずなんだけどな。


「どうしてここにいたの?」

「んー?昼寝しようと思ってさ。ここ誰も来ないから穴場なんだよね」

ははは。と笑って言うこいつ。


不良め!
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