ヤンキー君とまさかまさかの同居!!?
「あれ?遥ちゃん帰らないの?」

不思議そうに聞いてくるこいつ。


「荷物持ってもらってるし。持たしたまま一人で行けなんて言えないよ」


実を言うとすごく申し訳ない。

わたしが頼まれたのことなのに人にやってもらっちゃって。


「そっか。じゃあ、ついてきてもらおっかな」

「うん」


ニコニコと嬉しそうな顔で笑うこいつをわたしは不思議に思っていた。

どうしてそんなに嬉しそうなの?

着いて行くぐらい普通じゃない?

しかも自分の仕事をやってもらってるのに。


やっぱりこいつ、変な奴。



「はい。着いた」

「ありがとう」

4階の数学準備室について中に段ボールを置いてくれたこいつ。

かなり、遠かった・・・。


「じゃあね」

そう言って部屋から出ていこうとするあいつをわたしはまた、不思議に思った。

「あれ?寝ないの?」


確かさっき寝ようと思ってここに来たって言ってたよね?


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