ヤンキー君とまさかまさかの同居!!?
こんな金髪頭で目つきも悪くて、とってもとってもヤンキーさんなのに・・・。

なのになのに、なぜわたしはこの方に抱きしめられているのでしょうか??

What? Way?こんな疑問形じゃ足りないくらいの疑問が湧いてくる。

「頼むから。泣くな。」

え・・・?

泣くな?

「ごめん・・・。」

やっぱり、うざかったのかな??

そうだよね。こんなに泣かれちゃあ、うざくもなるよね。

また泣きそう・・・。

そう思ったとたん、鬼瀬君はわたしから体を離した。

そっとわたしの涙を指で拭いてくれた。

手もおっきいな。

「で、何で泣いた?」

やっぱり気になりますか。そうですよね。おほほ。

「うん。ちょっと昔の事思い出しちゃって。ごめんね。泣いちゃったりして」

「そうか。大丈夫か」
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