ヤンキー君とまさかまさかの同居!!?
「どうした?」

鬼瀬君が心配そうに聞いてくる。

「顔真っ青だぞ。痛むのか」

「大丈夫だよ」

「おまえの大丈夫はもう信じない」

さっきのことを根に持っている様だった。

「俺、保健の先生探してくるからちゃんと見てもらえ。」

立ち上がってそういう鬼瀬君。

やだやだ。

今は一緒にいて。

わたしは鬼瀬君の服の裾を掴んだ。

「お願い。行かないで。大丈夫だから」

わたしがそう言うと鬼瀬君は再び座った。

なんか耳赤くない?

「鬼瀬君、耳赤いよ?」

何の気なしに鬼瀬君に言うと、鬼瀬君はバッと耳を隠した。

もしかして、照れてますか。

「おまえ、ほんとに大丈夫なのか」

心配そうな顔でわたしに聞いてくる。

「うん。ありがとう」

ほんとに優しいなぁ。

でも、ちょっと気になることがあるんだけど、これって言っていいのかな。
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