ヤンキー君とまさかまさかの同居!!?
とは言ったものの・・・。

「どーしよー、玲ちゃん。」

机に項垂れているわたし、とパンを食べる玲ちゃん。

遥は男の子に呼び出されてどこかに行っちゃった。

「そんなのわたしに言われてもねぇ。」

それは確かにそうなんだけど。

「玲ちゃんの脳みそちょっと分けてくれる?」

こんな事を言ってしまうほどわたしは窮地に立たされていたのだ。

玲ちゃんはいいよねぇ。

綺麗だし、頭もいいし。

玲ちゃんはいつもテスト上位の人なんだ。

わたしは・・・、下から数えた方がはやい人。

遥もそこまで頭が悪いわけじゃないしね。


「ただいま」

そう言って遥が帰ってきた。

「おかえりー」

「告白?」

玲ちゃんが遥に聞く。

「あー。まぁね」

そう言って笑う遥は笑った。

「ねぇ、今日さひよりの家、行っていい?」

遥はそう言ってわたしを見た。

なんだかおかしいな。遥の様子。

竜我に聞いてからだけど、竜我ならいいって言うよね?

「うん。いいよ」

そう思ったわたしは遥にそう返事をした。
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