ヤンキー君とまさかまさかの同居!!?
そう言って竜我が顔を近づけてくる。

え・・・。

何この状況。

これってもしかして、いわゆる・・・。

玲ちゃんと遥が言ってたことを・・・。

だんだん竜我の顔が近づいてくる。

わたしはギュッと目を閉じた。

「おら。とれた」

は?

とれた?

恐る恐る目を開けるとそこには満足そうに笑う竜我がいた。

「え・・・?」

開いた口がふさがらない。

今まさにその状況だ。

「まつ毛、ついてたぞ」

のんきに竜我が言う。

そんなわたしに気付いたのか竜我がニヤッっと笑った。

「なに?キスでもされると思った?」

「そ、そそそそんなことないよ!わたしお風呂入ってくるね!!」


そう言い残してわたしは逃げるように去った。


「やべぇ。焦った・・・」

竜我がそんなことを呟いているとも知らずに。
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