顔の知らない大好きな貴方へ
「―――――――――しっ!」


真っ暗な教室。いきなり私の口を塞いだ大きな手。


え?え?え?ちょっ!まっっ!な、何々?!!



「んーんー!!」



誰かに口をふさがれて声がだせない!!



ま、まさか・・・・・・・泥棒????




「んーーーーーー!!!!」



私なりに精一杯反抗しても、『そいつ』はびくともしない。




だれかぁぁぁあああああああ!!!



私は祈るような気持ちでもがきつづける。だれか!!




「静かにしろって!!!」



私の口を塞いでいた『そいつ』が私に向かって焦ったような口調で話しかける。



やっぱり。男の声。そしてこのガチットした腕は男の人だ。




お、お、お、犯されるううううううううううう!!!!!




その時、ぱたぱたと廊下を走り去っていく・・・・あ!先生!




「ったく拓の奴、どこいったんだ!」



先生は私達に気づかず廊下を走り去っていった。




せ、せんせええええええええええ!!




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