顔の知らない大好きな貴方へ
「ふはは・・・みた?蘭のあの言葉」


私がいなくなった後、雄二は拓に向かっていった。



「ああ。やっぱおもしれー。あいつ。」


「なんか俺あの子といると、昔の事忘れられそう。」


「ふーん。で?なんで俺にいちいち言うわけ?」


「え?別に?でも拓も蘭の事気に入ってるでしょ?」


「ふ。ただの友達だよ。」


「そうか。じゃ、俺狙うね。前のあのこと重なるんだ。」


「まぁ・・・・な。」



拓はなにかなつかしい温かい記憶をよみがえらせるように目をとじてふっと笑った。



「拓はあの子のこといいの?もう。」


「ああ。だってあいつは俺らを裏切ったんだぜ?」


「そうだね。最低な女だった。」


「ああ。」








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