砂漠の舟 ―狂王の花嫁―(第二部)
「どうした、リーン。どんな願いがあるのか、はっきり言ってみよ」

「それは……それは……あの、きゃ」


衣装を左右に押し広げ、太ももをむき出しにする。そして、遠慮なしにリーンの肌に舌を這わしていった。


「侍女たちが見ております。これ以上は……お許しください」

「いいだろう、これ以上我慢ができぬと言うなら、イクことを許してやろう」

「ち、違います、わたしは……ああぁ、やぁっ!」


強引に太ももを左右に開き、その隙間に顔を押し込んだ。

薄絹をずらし、サクルの舌が敏感な場所を弄った。

このひと月、昼となく夜となく、サクルに女であることを教え込まれた身体だ。舌先の愛撫に、リーンはすぐに降参して快楽を求め始める。


「ああ……だめぇ……だめなのに。こんな……わたし、わたし、もうっ!」


サクルは少し顔を上げ、


「わずかひと月で、ここまでとはな……。リーン、お前のせいでびっしょりだ。はしたないとは思わぬか?」


リーンは耳まで真っ赤になり、開かれた衣装を慌てて閉じ、前を隠した。


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