①憑き物落とし~『怨炎繋系』~


 ――結論から言うと、変人であり、変態……であり。

 
 『灰』のような人だった。


 意味がわからない? すぐにわかるはず。


 灰のようなのだ。その名前の通り。抽象的だが、その捉え難い特徴をうまいこと形容できているような気がする。

 
 巡り会いや、宿命。または運命? 


 そのような何か絶対的なものの悪戯があるのだとしたら、私と彼との出会いは、まさに螺旋の中心点。渦巻くものは、ここから私達を巻き込んでいくのだろう。



 ――聞こえは、いいのかもしれない。


 実際にいいのかどうか、まだわかってはいない。



 私に、憑いているモノ。


 彼に出会ったこと。



 ――今、行っていること。


 ――これは、運命だと思う。






 2013年3月18日現在の私の考えだ―――――…









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