愛を教えて ―輪廻― (第一章 奈那子編)
滅多に会えなくても、母子の絆はワイヤーロープで繋がれたように頑丈だ。多分そこに、無償の愛があるせいだろう。
「美月ちゃんも、ママとお揃いね。とっても可愛いわ」
美月のほうは淡いピンクで、ティアラの代わりにヘッドドレスを付けている。
「だろ? めちゃくちゃ可愛いんだよ、美月は。この歳でこんなにドレスが似合うなんて、ありえねぇ」
脇に立った卓巳が「親馬鹿全開だな」とボソッと言う。
そこを万里子は肘で突付きつつ、
「ねえ、太一郎さん。美月ちゃんが可愛いのはわかるんだけど……」
万里子が口をギュッと結び、少し不機嫌そうに太一郎を睨んでいる。
最初はなんのことかわからず……万里子の横で小さく首を動かす卓巳を見て、ハッとする。
「も、もちろん、美月より奈那子のほうが可愛いって言うか……綺麗だ。ホント、俺にはもったいないくらい」
「ありがとう……太一郎さん」
頬を染めた奈那子は神々しいまでの美しさだった。
「美月ちゃんも、ママとお揃いね。とっても可愛いわ」
美月のほうは淡いピンクで、ティアラの代わりにヘッドドレスを付けている。
「だろ? めちゃくちゃ可愛いんだよ、美月は。この歳でこんなにドレスが似合うなんて、ありえねぇ」
脇に立った卓巳が「親馬鹿全開だな」とボソッと言う。
そこを万里子は肘で突付きつつ、
「ねえ、太一郎さん。美月ちゃんが可愛いのはわかるんだけど……」
万里子が口をギュッと結び、少し不機嫌そうに太一郎を睨んでいる。
最初はなんのことかわからず……万里子の横で小さく首を動かす卓巳を見て、ハッとする。
「も、もちろん、美月より奈那子のほうが可愛いって言うか……綺麗だ。ホント、俺にはもったいないくらい」
「ありがとう……太一郎さん」
頬を染めた奈那子は神々しいまでの美しさだった。