Sweet Life〜先生と私〜
「桃華〜、先入ってるから早く来いよぉ!!」

「わっ・・・わかった・・。」

桃華は消えそうな声で返事をした。

桃華のヤツ、かなり緊張してんな。
ちょっとイタズラしてみるか。
 
 
 
しばらくすると、そろそろと恥ずかしそうに桃華が入ってきた。

「桃華〜、背中流して☆」

「えっ・・・ぅ・・うん。」 
桃華はぎこちない手つきで俺の背中を洗いだした。

「ねぇ俊也?今まで気になってたんだけど、なんで学校では真面目で怖いの?」

「なんだよ急に。・・・理由かぁ・・、仕事とプライベートの切り替えが楽しいからかなぁ?なんか、違う自分を演じてるみたいじゃん?」

「そうなの?・・・よく分かんないやぁ。」

「まぁ、桃華みたいなお子ちゃまには分かんないだろうな!!」

ちょっと意地悪してみたら、桃華は案の定引っ掛かった。

< 16 / 89 >

この作品をシェア

pagetop