Sweet Life〜先生と私〜

俊也 side

しばらく俺が頭をなでてやっていると、いつの間にか桃華は寝てしまっていた。

「ははっ。ホントお子ちゃまだな」

風邪をひかないように布団をかけてやると、桃華は気持ち良さそうに寝返りをうった。

寝顔は、いつもの大人びた桃華ではなく、青春真っ只中の17歳の少女に見えた。

さっき桃華は、俺とつり合わないなんて言ってたけど、むしろ俺といてくれて感謝してるくらいだ。

まだまだ未来のある桃華を、俺なんかに縛り付けていいのだろうか。

周りの仲のいい友達にも家族にも話せないような秘密の恋をさせてしまっている。

俺は本当にこのままでいいのか・・・。

その日、俺は迷いに埋もれながら眠りについた。
< 25 / 89 >

この作品をシェア

pagetop