Sweet Life〜先生と私〜
「だから俺たちは長く続かなかった。俺は好きだからこそ嫉妬で友美を追い詰め、友美は好きだからこそ、俺の未来をつぶさないために離れていったんだ」

俊也はそんな辛い恋をしてたの?

今の俊也はそんなの感じさせないくらい優しい。

私より何倍も大人で、余裕たっぷりで私を包んでくれる。

私が考え込んでいると、俊也は優しく私の頭を撫でながらつぶやくように話し始めた。

「だから俺は、桃華の気持ちがすごく分かる。さっきは辛い思いさせたよな。でも、もう二度と俺と友美みたいなことを繰り返したくはない。だから俺を信じて?」
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