Sweet Life〜先生と私〜

成実 side

私は屋上へと向かった。


「何でなのっ!?今まで、私の言ったことを拒否した人は初めてよ・・・。」

つぶやきながら屋上のドアを開けると、そこには博人がいた。

「成実じゃん。暗い顔でぶつぶつ、どおした?」

「ちょっと想定外のことが起きちゃって困ってるのよ」

「もしかして、瀬戸先生のこと?」

「っ!?なんでそのことを?」

「俺も桃華を狙ってるからね。先生と桃華が付き合ってることも知ってるよ?なんたって俺、裏で手回すの得意だから。」

びっくりした。博人、最初に会ったときから何か影がある人だとは思ってたけど、まさかそこまでだとは思わなかった。

「で、成実はこれからどうするの?」

博人は楽しそうに笑った。
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