Sweet Life〜先生と私〜
博人が楽しそうに笑いながらたくさんの場所にキスマークをつけてくる。

俊也以外の人が入ってくるんだ。

そう考えただけで吐き気がした。

考えてみれば、私は俊也しか知らない。

俊也以外の人と1つになったことがなかったんだ。

「お願い、やめて!!なんでもするから!!」

思わず叫んでいた。

博人はその言葉を待っていたかのように私の方に顔を向け、こう言ってきた。

「今の言葉うそじゃないよな?じゃあこれからは俺の命令は絶対な。」

「………」

なんて答えればいいか分からない。

本当はすごく嫌だけど、俊也を裏切れない。

「もし約束を破ったら、そのときはこれをバラまくから覚悟しといて。」

そう言って博人が見せてきたのは、デジカメに撮られた私の一糸まとわぬ姿だった。
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