Sweet Life〜先生と私〜
「博人?寂しかったら私が話聞くから。だから無理して笑わないで?」

…俺はいつの間にか泣いていた。

「博人の過去に何があったかは知らないけど、今は私がいるから。」

なんで桃華には分かっちまうんだろう。

俺は1度もあのことは話してないのに。

「博人、話してくれる?」

俺の過去に何かあったと勘づいたのか、桃華は俺に問い掛けてきた。

「俺の過去は重いぞ?耐える自信はあるのか?」

そう言うと、桃華は黙って頷いた。

それを確認した俺は、あの忌まわしき過去を話す決心をした。
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