Sweet Life〜先生と私〜
「黒田は、仕事に失敗してヤバい奴らに追われてるから助けてくれと、親父に泣き付いてきた。」


「その黒田って人は、なんの仕事をしてたの?」


「表では派遣会社の取締役だった。でも、親父たちが死んだ後で分かったことだが、裏では暴力団に薬を渡す売人をしてたらしい。」


「売人!?…博人のお父さんは普通の人だったんでしょ?」


「もちろん。真面目なサラリーマンだったよ。」


「じゃぁ、その黒田って人に人生めちゃくちゃにされたんだね…」


俺は思い出がつらすぎて涙が溢れ、ただ黙って頷くことしか出来なかった。
< 67 / 89 >

この作品をシェア

pagetop