ふたりのあさこ
そうこうしているうちに、夢を叶えてあげようと、私が誕生したってわけ。

まぁ、難しい話はしていないわよ。

不思議なモノで、私はずっと此処に住んでいたかのように、1時間経たないうちから、なんだかわかりきってるような、そんな感覚すらある。

たぶん、毎日のように、鏡の中から此処を見ていたせい。

あと何分あるんだろ……。

私は壁にかかってる時計を見た。

まだ45分もある。中に居ても退屈だ。

私は思い切って外に出る事にした。
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