ふたりのあさこ
とりあえず、管理人が来るまでの間、私はお邪魔する事になった。

「困った時は助け合いでしょ?」

「ありがとうございます。親切にしてくれて嬉しかったです」

私はお礼を述べた。

亜沙子の世界には、こんなにも素敵な人がいる。

管理人も、事情説明したらわかってくれて、私は亜沙子の部屋に戻る事ができた。

一応、亜沙子の部屋の鏡の前に立つ。

「亜沙子ー?」

名前呼んでも反応がない。

1時間以上経っているから、それも無理ないか。

「ごめんなさい……。私のせいで巻き込んで……」

私はへたり込んだ。
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