ふたりのあさこ
『万が一の事を考えて、お試し期間を延長したのよ。ほら、アサコが私の世界を知りたくて部屋から出る事も想定してみたの。どうやら正解だったみたいだけど?』

クスッと亜沙子は微笑んだ。

なんだか、立場が逆転した気がしなくもない。

私がいた世界に行って間もないけど、此処……亜沙子がもともといる世界に来た私が内気になったのかもしれない。

『そろそろ、元に戻ろう?』

「うん、そうだね」

私と亜沙子は入れ替わり、元に戻った。

どう戻るのかは、ご想像にお任せ。
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