ふたりのあさこ
私はとりあえず、ベッドの上に腰をおろした。

小さくため息をついて、アサコの言葉を思い出す。

確か、互いに世界を行き来するだけで、どんどん変わっていく……、そういった事を言っていたような気がする。

「自分で確かめるほかないよね……」

もしも、私がナイスボディで、ちょっとクリっとした二重瞼の瞳で、おしゃれなファッションに身を包んでいるなら、たぶん、男性から声をかけられる可能性だってある。

そこから恋愛に発展するなんてこともなくはない。
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