幕末に名をはせる者~short story~
≪渚side≫
隊士「渚さん…ちょっといいですか?」
縁側に座ってボケーッとしていたら名前も知らない隊士に声をかけられた。
『はい?』
呼ばれたのでついていく。
どこかの空き部屋みたいなところまで来た。
誰かが呼んでるとかじゃないのか?
隊士「す、好きです!!僕と恋仲になってもらえませんか?」
『……私、男ですけど…?』
男としてここにいさせてもらってるんだし、
この人もわかって言ってるはず…。
隊士「女…ですよね?」
バレてたのか!?
じゃあ、本当の事を言えばいいか…。
『悪いんですけど…私は土方とつきあ…恋仲なのでごめんなさい』
第一、しゃべったこともないし、名前も知らなかったし。
なんで、好きになれるんだろう?
顔がいいから?
自分で思ってなんだけど吐き気が…。