★俺様プリンス☆

待つこと、30分。
ようやく乗ることができた。


「足元に気を付けてご乗車ください」


乗り場の案内係の声を聞いて、中に入る。


そしてついに、動き出した。



「うわぁ~久しぶりに乗った~」


私は窓の外から見える景色に夢中になった。
すっごいキレイなんだもん!
おもわず見とれていると、神谷くんが急に笑い出した。


「・・・ぷっ、あははは」



「へっ?どしたの?」



「お前外見てるとき目がキラキラしてたから、おもしろいなって」



「目キラキラしてた??」



「してた。超笑えた」



うわぁ・・・。
めっちゃ笑われちゃった。
子供っぽいって思われちゃったかも。


「でも、かわいかった」


ズキューンっっ!!


ヤバい。
ハートを撃ち抜かれました。
私、再起不能であります。


「かわいいって・・・うそでしょ」



つい可愛くないことを言ってしまう私。
ほんと、素直じゃないなぁ。


「本気だったら?」



「もう、またそうやって嘘つく」


こういう会話も、結構好きだったり・・・。
てへ。
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