─激愛─
中学生のときとあまり変わらない和真の口調が心地よくって、少しときめいた気がした。





─────そういえば…。





なんて、憐の家で会った男の人を思い出そうとしたがやめた。いやな記憶は埋めといたほうが都合がいいから。





家に帰ると、すぐさま妹が駆けて来た。





「お姉ちゃん!」





中学校から帰ってきた鈴を見て我に返り、クッキーを一緒に作ることになってエプロンをしてキッチンに並んだ。
< 134 / 450 >

この作品をシェア

pagetop