─激愛─
─────もういいや。ほっとこ。







そう思って一人、テーブルに並んだ料理を食べる。







急いで作った料理だけど、我ながら結構美味しい。







それも、全部お母さんのお陰なんだけど。







私のお母さんは、私が小学生の頃に病死した。







でも病気が判明してからずっと私に厳しく料理を教え込んで少しでもお母さんがいなくなった後をフォローしようとしていた。







お陰で私は料理が嫌いになったけれど、人並みには上手くなった。








─────あーあ、せっかく作ったお味噌汁冷めちゃうよー。








そう思って、仕方なくもう一回だけど席を立ち和真さんに近付く。
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