─激愛─
此処にいたらまた怒られる…。そう思い、仕方なく車に乗り込んだ。






助手席を見ると、つい昨夜に破られたばかりの離婚届の紙がある。






「もう嫌…。」






そんな戯言を言いながらも車を動かして、鈴の家へと向かうことにした。







凜…、そのうち帰ってくるでしょ…。なんて、もう既に諦めたような感じでドライブ気分に風景を眺めてみる。







「あーあ。私なんであんな人と結婚しちゃったんだろーなー。」







私が旦那と出会ったのは警察の取調べの時に仲良くなった人からの紹介でカウンセリングに行った時。







あの人が偶然、お客さんとして来ていた私を先生だと間違えて話しかけてきたのがきっかけで仲良くなって…付き合って…。







プロポーズされた時はすごく嬉かった。



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